10月6日に投稿された動画で衝撃を受けた.
【ドッキリ】500万円ヨメミさんに投げ銭したらガチ泣き【神展開】 - YouTube www.youtube.com
動画の内容を簡単に紹介すると,「ドッキリの生放送が人気になり高額な投げ銭を貰ったらどういう反応をするのか?」と言ったものである.
ヨメミについて紹介
本題へ入る前に,ヨメミの紹介を軽くしておく.
ゲームのプレイ動画などを中心に投稿しているVTuberで,チャンネル登録者は現時点で26万人以上いるなどかなりの人気を誇っている.
企業に所属しているわけではないが,エイレーンというYouTuberによってプロデュース*1されている.
というのが今回ドッキリを受けた動画のVTuberである.
生放送と投げ銭の文化が定着したVTuber業界
VTuberは現在かなりの人数いるが,生放送を一度もしたことが無いVTuberというのは現在非常に珍しい例*2になっている.
また,投げ銭の文化も根付いており,YouTube Liveを始めとして毎日多くの投げ銭がどこかで行われている.
そのため生放送や投げ銭の文化を題材としたドッキリというのは,他のVTuberが真似しようと思ってもまず真似できるものではない.
そんな状態から今回のドッキリ動画は始まった.
ヨメミは多くの動画を投稿しているが,生放送は「放送事故が怖い」という理由*3で一度も行われていなかった.
そんな中で,ヨメミが嘘の企画に騙され,高額の投げ銭を貰ったのも,そもそも初めての生放送自体がドッキリという非常に手の混んだものになっている.
VTuberとは別の企画者が動画に参加できるアドバンテージ
動画のに関しておさらいすると,内容はプロデューサーであるエイレーンが偽の生放送と投げ銭システムを用意して,何も知らないヨメミがずっと騙されるというものである.
そもそも,VTuberの動画に別の企画者が参加できるのは大きなアドバンテージとなっている.
もちろん,他のVTuberであっても運営している企業はあるのだが,VTuber業界はあまり運営のことを見せない風潮なのもあり,企画者が出てこない.そのためこういったドッキリ動画を作るのは非常に難しい.
近い例を探すと.LIVEのばあちゃるが似た例ではあり,アイドル部の動画・生放送の企画をし本人が参加することもある.ヘイトを一気に引き受ける役目をしているのも似ているところがある.
とはいえ,ここまで攻めた企画を立てることもなかった.
プロデューサーであるエイレーンは2014年からYouTuberを始めているが,過激で高クオリティな動画によって人気を集めていたという歴史がある.
そのため,このような攻めた内容を企画し実行できることに対しても,大きなアドバンテージとなっている.
文化に対するアンチテーゼ?
編集の手間から生放送が行われることが多いが,ヨメミはエイレーンはずっと動画のみを作り続けていた.
今回は生放送の文化を取り上げたものだったが,内容は動画としての魅力が短く詰まったものになっていた.
毎回の場面が濃い動画になっていて,ストーリー展開もしっかりしているため,一部をスキップすることがなく全部を見てしまう.
反対に生放送は時間も長く見るのが大変という話もあり,中身も比較的薄くなってしまう傾向がある.
そうすると視聴者は流し見のような状態になる可能性もある.
今回は無かったが,普段ヨメミの動画では動画内に隠されたマークを探し,報告をすることで先着でグッズが貰えるキャンペーンを行っていることもある.
このキャンペーンにより動画が投稿されたらすぐに見てくれる人も増え,動画の隅々まで見てくれるようになるという利点がある.
このように動画ならではの仕掛けも用意できるのも利点の一つである.
また投げ銭に関しても,YouTubeの投げ銭は3割が手数料としてYouTubeに持っていかれる上に見返りもないという問題もある.
投げ銭の代わりにエイレーンはPatreonというサイトでファンディングを募っている.
Patreonのようなファンディングサイトでは手数料も少ない上に見返りを用意することができるため,そちらを使って欲しいという話もあるかもしれない.
生放送や投げ銭文化に対するアンチテーゼとして今回の企画が立ったのかはわからないが,結果として非常に面白い動画になったのは間違いない.
これからヨメミも生放送を始めるのかはわからないが,面白くて短い動画を投稿していくスタイルは継続してほしいと思っている.
おわりに
今まで見てきたVTuberの動画の中でも,相当に攻めていて面白い動画だと思った.
ヨメミは活動の初期から応援をしていたのもあり,ドッキリは心を痛むものがあったけれど,面白くて嬉しい気持ちにもなった.
こういった動画はまた出してほしいと思うようにもなった.
ちなみにヨメミは8月に3D化をしたばかりで,色んなことにチャレンジしている最中である.
もし興味を持ったら動画を視聴してはいかがだろうか.